ちょっと社会人をやってみると、こんなことを上司や取引先、意識の高い同僚に言われることもあると思います。
そうは言っても『すでにその言葉がフワっとしすぎて分からんやろがぃ!』とか『この場合はどうなるんじゃい!』とか思う事もあると思います。
そこで今回は、この『抽象化』について、小3でもわかるレベルにわかりやすく、実際に抽象化を仕事に応用する方法を解説します。
抽象化って、そもそもこういうこと
とりあえずは、Web辞書大手である、コトバンクでも見てみましょう。
〘名〙 個々の具体的なものから共通の属性を抜き出して、一般的な理念をつくること。※文学とは何か(1950)〈加藤周一〉文学とは何であるか「しかし特殊な体験を抽象化しないといふこと」
言葉がこねくり回されて、ちょい難しいな。そう思った人は、この記事を最後まで読むころには絶対わかってるのでご安心を。
上の引用をわかりやすくいうと、抽象化=ターゲットをざっと表す事です。
上の図では、いろいろな種類の猫を抽象化しています。
もう少し詳しく見ていきましょう。
抽象化① | さらに抽象化② | もっと抽象化③ | |
アビシニアン | 猫 | 動物 | 生き物 |
れんこん | 野菜 | 植物 | 生き物 |
鉄 | 金属 | 鉱物 | 物質 |
上の表のように、抽象化のレベルが上がれば上がるほど、対象はフワッとしたものになっていくのに気が付きます。
抽象化=対象をザッと表す事。レベルを上げると対象がフワッとしてくる。
それじゃあ、これを一体仕事にどう生かせばいいのか。
次は実践的な使い方を見ていきましょう。
【知識をプラス】概念化と抽象化の違い
最近は、抽象化の言葉のほかに「概念化」という言葉も使われるようになってきました。
概念化と抽象化の言葉は一見すると「え…?同じじゃね?」的な感じですが、実は以外に違います。
抽象化の仕事での生かし方はコレ
抽象化については、何となく分かってもらえたかとおもいます。
では今度は、実際仕事にこの考え方を生かしている場面を考えてみましょう。
目的やゴールを定める時
- 何か新しくアイデアを探しているとき
- 社内ルールなど新しい決めごとを作るとき
「ただ何となく」これで仕事をやっていると、結構な確率で無駄な労力がかかったり、全然違う結果になることが増えがちです。
こんな時は、まずどういう方向に行きたいのか、思いつくキーワードをノートへ書きなぐってみましょう。
意見や考えがまとまらない時
- 会議で意見を出すとき
- 企画書を作っているとき
会議や企画を考える時に、似た意見ばかりが議論されていて「あーでもない、こーでもない」と時間だけが浪費される場合があります。
そんなときは、会議であげられる意見に共通することを箇条書きでまとめていくとよいでしょう。
相手の心を探るとき
- クレーム対応
- 営業や接客をする時
相手が求めていることは何なのか、そんなのを探るときに使います。
クレームの場合は面倒かもしれませんが、まず相手の話を一通り聞きましょう。
内容を聞き終わったら、相手の言い分を整理して要点を抜き出して、一体何を求めているのかを解明します。
大事:何か良いアイデアを探している時
- 業務を改善したい時
- 新しい施策を出したい時
僕が個人的に一番役立っているのが、新しいアイデアを出したい時です。
要点(キモ)になる部分を抽象的にして、そこから連想ゲームをします。
この内容については、いちばん抑えてほしいキモの部分なので、後日記事をまとめていきます。
まとめ
というわけで、今回は抽象化とはなんだ!についてのお話でした。
抽象化は、問題解決を簡単にするために是非できるようになっておきたいスキルの一つです。
もちろん、仕事だけでなく、プライベートでもかなり役立つので苦手な人は身に着けられるように頑張っておくと絶対に得をします。
抽象化とは…
- 物事をザッと分けるので考えを整理しやすくなる
- 物事の本質を見つけるのに役立つ
- 目的まで最短で行くための道筋が見つけやすくなる
最初はよくわからなくても、使っていくうちにだんだん自由にできるようになっていくので、普段からガツガツ使ってみましょう。